「天の記憶」。

「天の記憶」
NHK FMシアターの作品。
金星食の夜、宇宙を見ている女と地面を見ている男が出会った。
女はニュートリノを観測する地下施設の施設員。男は「集める」癖があるアーティスト。
どちらも癖がある。
そんな二人がお互いを語り潜っていく物語。
「どこからきてどこへ行くのか」

自分は表現力に欠けるので、うまく言い表すことができません。
この作品は言い回しがきれいで、妙に暗い世界観に引きずり込まれてしまいます。
人が集まるところが苦手な人には心地よい空間だと思います。
自分はipodにいれて寝る前に毎晩聴いています。
目を閉じて聞きながらいろんな情景を思い浮かべる。なんだか幸せ。
何より「私（女性）」の声が心地よくて。演じているのは中尾幸世という方だそうです。
「月が金星を食べちゃう。」に惚れた。すごい朗読家です。微妙な表情が見える。
そして作家はすごいんだなと感心してしまう。散り散りだった話がまとまってくる感じ。
こんな短い文章すらまとめられない自分には手の届かない存在。
何回も聞くと「この言葉が伏線だったのか」とか新しい発見がある。
ただ、最後の「能」みたいなやつはどうしても理解できない…
では、どうぞ。

幼稚くさいニコニコ動画からいいものを見つけるのが楽しい。
いろいろ紹介したいのでアカウントをとっておいてね。