RAWイメージング。

実は全部JPEG撮って出し。

ボーナスの使い道。


今年も無事ボーナスが出ました。
来年はとても不安です。

さて、ついに私もテスターに手を出してしまいました。
SANWAのでデジタルテスター「CD772」です。
仕事で使っているうちにありがたすぎて買ってしまいました。
誰でも理科の実験で指針式のマルチメーターを使ったことがあると思います。
抵抗値はカラーバンドを読んで測定範囲をあらかじめ決め、指針が振り切れないように注意します。しかし最近のデジタルテスターはそんなことは必要ありません。
触れるだけで勝手にレンジを決めてくれます。

テスターなんて何に使うの?と思う方が多いでしょう。
一番良く使うのは「導通チェック」。電気回路がちゃんとつながっているか確認するのです。これは初歩でありながら実に実用的な試験です。
大概のトラブルはどこかで導通が途絶えることで機能不良を起こします。これはお近くの電機からあの飛行機まで共通する原因です。てんぷらハンダだったり、断線だったり、目視では非常に見つけにくものです。
しかしテスターにて始点終点間で導通を図れば全て明白になります。
こんなことがありました。
右のエンジンオイル温度計が異常な値を表示しました。左エンジンは75℃くらいなのに右は120℃近くを指示するのです。エンジンオイル温度以外は異常は見られず、「右だけアイドリングで温度変化を見てみよう」と思いそうしてもらいました。しかし値は低下するどころか「---」を表示してしまいました(この計器は統合ディスプレイに含まれているので指針ではなくデジタル表示です)。しまいには「ENG OIL PRESS(エンジン油圧低下)」のワーニングが鳴り、「これはまずい」と帰ることにしました。しかしこの間油圧が低いような指示はしておらず、「センサーかな」と疑い始めました。現場は「オイル系統の不具合派」と「計器系統の不具合派」に分かれましたが、「オイル系統派」に押されて、バルブを替えました。
変化はありません。
そこで登場したのが「デジタルテスター」です。最初に異常を起こしたエンジン温度計系統の導通試験を行いました。すると一つの配線に素線切れが見つかり、揺さぶると抵抗値が増減したのです。この部分を切り詰めて不具合は解消しました。
温度の指示不良で油圧の警告が鳴ったのはエンジン回転数と油温を計算して油圧警告の幅を決めているためです。


結構前の話なのですが、この一件以来テスターの株は上がりっぱなしです。いかなる不具合でもテスターは登場します。

ちょっと欲しくなってきんじゃないでしょうか?

もちろんカメラの修理にだって使えます。
ハンダの後確認は持ちろん、露出計の配線に導通チェックの電圧がかかると2secを指示することを発見したり非常に面白いです。

安いものを買ってはいけないというのはこの日記でもいくらか注意してきたことなので、いいものを選びました。テスターといえば非常にタフな「FLUKE(フルーク)」が良かったのですが、業務用に適した価格設定なのでまだ手の届くSANWAにしました。
でも作りはしっかりしているし、テストリードは丈夫そうだし、機能も豊富、オマケにCD772にあっては熱電対プローブも付いているので温度まで測れます。

そう、私は本体の厚み以外非常に満足しているのです。

この箱が異常に丈夫で、「いい会社」なのがにじみ出ています。
もっと欲しくなったでしょ?