RAWイメージング。

実は全部JPEG撮って出し。

お正月を振り返る。


2009年12月27日。実家に帰る。
帰ってきた実家は全くもっていつも通りで新鮮味もなかった。
迎えの車の後席にはいつも通りばあちゃんが乗っていて、家に着くとじいちゃんが玄関周りをうろついている。
うん、いつも通りだ。

じいちゃん(以下じいじ)はかっこいい。なにをさせても絵になる。さっきSDカードをのぞいたがじいじのパーツがいっぱいだった。
こんなじじいになりたいものだ。

キャベツだか白菜だかを覆う傘。今年はいつになく寒いらしい。


さあ困った、早速やることがない。
ただでさえやる気を吸い取る実家だ。もう身を任せるしかなかった。

ただ、夜には大いに期待していた。なにせ無光害地域だ。存分に星と会話してやろう(笑)
これはまた今度、天文部ネタでがっかり談(!)を聴いてもらうことにしよう。

12月30日。仕事を言い渡される。2009年ゴールデンウィーク編でお茶栽培の大規模縮小の話があったと思う。
お茶畑は一部を残して全て切り開かれ、家庭菜園やグランドゴルフ場(かなり小さいし畑を踏み固めただけ)に変わっている。
かつてお墓の周りにもお茶畑が広がっていたが、これからは栗の木を育てるらしい。

もうすでに植えてある。最近カモシカが頻繁に出るようで、芽を食べてしまうので竹の柵を設けてある。
これが未完成なので、補強と仕上げをするのが今回のお仕事である。

今回支給された山仕事装備。なたとのこぎりがセットになっている。これを腰から下げたら気分は勇者だ。
青いほうが父、赤いほうが私。

私のもとに来たのはじいじの道具。うちで一番の切れ味を誇る。何せ研ぎ手が良い。
研ぎ澄まされた切っ先の輝きも、握り柄のツヤもギラギラしている。こいつ、できる。
柵の補強は細めの竹を編み込むように立てていく。


これくらいの太さならなたでは一発。左利きの私は自由にいかないが、この通り。(実は一発では切りきれなくて二発目をお見舞いしている。親父ならいけたかな)。
中腰の外ももに竹を乗せ体の外側に切り込む。自分側に刃が来ないようにするのは当たり前だ。

補強が済んだら立てた竹の丈をそろえる。頭の中でも噛みそう。

線引がなされる。柵の設置地点は傾斜になっているが、高さは水平にそろえる。
今度はのこ刃の登場(写真は仕事後の後撮りです)。

木材と違って竹は繊維がしっかりあるので癖がある。繊維に刃が止められてしまうのだ。中空だからといってなめてはいけない。
どうやら歯を押しつける力は掛け過ぎてはいけないようだ。歯ブラシするくらいの気持ちで辛抱強く引く。
しまった、写真がない。

風の吹き荒む中だったが、仕事は午前中で片付いた。

やはり持ち主が一番似合うね。


12月31日。

みそかの朝。

霜が降りた。寒いわけだ。

雪まで舞ってきた。
みそかだからといって特別なことはない。夕飯がテーブルからこたつに移動されるだけ。
ここも写真がないや。


新年、2010年1月1日〜。
別格変わったことなどない。初日の出は薄雪雲の裏がわ、これもいつも通り。これでいいのだ。

なつかないクソ鳥のカゴの掃除もいつも通り。
じいじにも別格なついているわけではない。こないだ針金を入れてちょっかい出しているのを目撃した。いじめているのではない。ちょっかい。お互い様なのだろう。

こんな風にぐで〜んとして正月は明けていった。

今回はなたとの距離が近くなった。なたは何と言ってもやはり「大人のアイテム」である。
街で「なた」なんて言ったら大騒ぎだろう。ほんと山に生まれてよかった。
あまりに暇なもんで、なた研ぎもやってみたんだが、これが難しい。刃の先だけとがらせてもあのスパッという感じにはならない。
切れ刃に向かっていく斜面もまっすぐに研がなければならないのだろう。あくまで推測ですが。

最近実家に帰ると得るものが増えてきたように思います。
生活の中の仕事、朝起きれば掃除、昼も山の掃除やら食事の下準備、夕方になれば布団の準備と風呂当番。そして夜は大河ドラマを見て寝る。ここからもなにか学ぶべきところがあるように思います。
しっかり生きなきゃだめだね。

最後もかっちょいいじいじの仕事でお別れです。
長文お疲れ様でした。