RAWイメージング。

実は全部JPEG撮って出し。

特集!ぼく、わたしのゴールデンウィーク。 〜5月2日 3日目〜


一人の老人が山道を行く。
片手に槍(高枝切りハサミ)を、片手には魔法の袋(スーパーの袋)を、そして足には羽のように軽い脚絆(きゃはん・アシックス製)を付けている。
そう、彼は狩りに向かっているのである。それなりの装備は必要なのだ。

歴戦の勇者である彼にも恐れているものがある。

マムシである。

彼は5月の終わりから執拗に周囲への注意の喚起を行う。
二言目には「マムシが出た」と口からこぼす。
少しのブラフが含まれているかもしれないが、事実は確認できない。
何か凄惨な過去でもあるのだろうか…

そんな彼の普段の装備は鎌(かま)であるが今日は獲物が違う。
長槍を装備した彼のリーチは倍以上に伸び、向かうところ敵なしの風貌である。

鬱蒼と生い茂る竹林。
風が吹き抜けるとキイキイ不気味な音を立てる。
決戦の時は近い。

戦いは何の前触れもなく始まった。
一体何と戦っているのか!?わたしには獲物が見えない!!

攻撃は続く。長槍は的確に敵の弱点をつく。

戦いは終わった。獲物の残骸を確認する老人。

世界樹の葉(ただの柏の葉)だ。彼の目的はこれだったのだ。
魔法の袋に詰め終えると、老人はいそいそと帰って行った。

例の葉は形状を加工され、団子状の何かをくるむことに利用されるようだ。
こうすることで不思議な効果を得られるらしい。

次いで大釜で蒸される。その時間、15分という。

そうして出来上がったのが 柏餅 である。
わたしはこの史上まれにみる大戦を後世に語り継ぐために、この記録を残すものとする。
あのご老人達の雄姿を私は生涯忘れることはあるまい。
餅の作り方は知恵袋ででもしらべてみてくれ。