RAWイメージング。

実は全部JPEG撮って出し。

山陰ツーリング、2012。【2日目・4/30】

島根に入ってすぐの「道の駅あらエッサ」からのスタート。
まず歯を磨く。インフォメーションセンターで寝ていたSR400の若者も起きてきて、荷を積み込む。
厚い雲が覆っている。なんてこったい。SRの彼も同じようなこと思っていたのではないかと思う。
出発は5時40分くらい。
すぐに雨がぱらついてきてカッパを着込んだ。
松江市は明るい街並みが印象的。建物が高すぎないせいか、周りに山が無いせいか、解放感がある。
松江城の矢印を追っかける、で着6時50分。
ダンディ...この城はダンディだぜ!


飾りっ気が無くて、骨太な感じがする。実にいい城だ。と思った。
開門したばっかりで一人で城の風格を楽しむことができた。
しかし、城の中に入れるのはもう少し後のようで、残念ながら中がどうなっているかは不明。
城を後にして先にいこう。
宍道湖(しんじこ)を左手に出雲大社へ。晴れてれば素敵な湖だったろう。

畑を抜けて出雲大社についた。8時30分。


今回の旅で一つ気を付けようと思ったことは、「神社」は観光地ではないということ。
そんなこと今頃気づいたのかよ!といわれてしまうと思うけど、そうです。本当にごめんなさい。
神社には作法があることを知らなかった。鳥居では真ん中を避けて一礼とか、参道の中央は避けて歩くとか、思い返せばなんと無礼な振る舞いの数々。
ルートに神社が入っている方、事前に勉強しておくとよいと思います。
ホントにこういうことこそ学校で教えてほしいものだ。

早いけどそばを頂きました。出雲そばです。

「三色そば」を注文すると、「山掛け」「たまご」「モミジのみ」の三種類のおそばが頂ける。
これが最高に美味しくて、そばもさることながら、甘めのおつゆが実にすばらしい。感動した。いつかまた食べに行きたい。

つぎへ向かおう。ここからは山がちな道が続く。雨も本降りになり、補修が繰り返された道は走りづらい。

「島根は道が悪い」という印象はこの道のせい。交通量も多いのに。
後ろにホンダ・ホーネットがついていたので軽いツーリング気分で山を抜ける。
途中暴風に吹っ飛ばされそうになりながらもなんとか抜けた。途中からソロになってさみしかった。

↑雨にも負けないかわいい愛車。
手袋はビシャビシャ、カッパの浸水も始まってきたが、山の向こうに青空が見えたので俄然テンションが上がった。

萩。晴れも相まってすばらしい街。
2時50分、時間に余裕があったのでアーケード街をカメラ片手にを散策。Mレンズ50mmが登場する。
明るいアーケード街で、昔ながらの「やっているのかわからん店」からこじゃれた美容院、老舗の酒屋もある。


小学生がニンテンドウDSをやっていたり、老人が語らいでいたり、この商店街は生き生きしていた。
萩は夏みかんが有名。夏みかんタルトをいただきました。甘すぎなくて美味しいよ。お茶と合わせていただきたい。


ツバメも人間慣れしている。いい人が多いんだね。

土産屋で「毛利の殿さま巻」を見つけた。そうだ、水曜どうでしょうで見たやつだ。
早食い勝負で大爆笑になったあれだ。うまそうだなぁと思っていたアイテムに偶然鉢合わせで即買い。

湯免(ゆめ)ふれあいセンターで風呂に入る。小さな町の、入浴施設といった感じ。この時19時。

このまま萩で寝床を探そうと思ったが、見つからず。先に進むことに。
長門市の仙崎まで来た。青海島は間近。もう真っ暗で寝床が心配。
シーサイドスクエアにベンチがあったのでここで寝ることに決めた。
そうと決めたら飯。すぐ目の前のコンビニポプラでメンチカツ弁当を買った。他になかった。
ポプラの弁当はご飯をその場で盛ってくれる。20円増しで大盛りも可。
その後、青海島手前のシーサイドスクエアで寝やすそうなベンチを見つけたのでここで寝る事にした。

ここで終わるはずだったのだが、スクエアの土産屋のおっちゃんに声をかけられる。
「ここで寝るな」という注意かと思ったら「店片付け手伝ってくれたら民宿泊めてやる。朝飯もつけてやる」という内容だった。
二つ返事で店に向かった。

期限の近いまんじゅうをしこたま開封して買い物かごにいれ、商品を補充しつつ並べ直したり、段ボールを大量に畳んだり、床にモップかけたり。

なんだか「ハチクロの竹本君」になった気分だった。
2時間近く汗だくでお手伝いをさせてもらい、おっちゃんの車について行った。
民宿はかなり近かった。はっきりいってキレイとは言えない。でも、不安もなく眠れるに越したことはない。甘えさせていただこう。
寝る前におっちゃんと晩酌した。
おっちゃんと言っているが実は社長だった。まずいかなと思いつつ、社長を最後まで「おっちゃん」呼ばわりさせていただいた。
せっかくの晩酌に付きあわせてもらっているのだから、なるべく敬語は使わないように親しみを込めてそう呼ぼうと決心した。
おかげで話も弾んで良かったと思う。本人はどう思っているかわからないが、器の大きそうな人だったから決心もできた。
「使い道のない金は貯めるな」という話が心に刺さった。
あ、民宿の冷蔵庫から「生うに」とかでてきていただいちゃいました。初めての生うに。新鮮だから食べれたが、鮮度が落ちたら食えんだろうなと思う味でした。
私は海鮮が苦手なのです。

そして、民宿の小さい宴会場みたいなところに布団を敷いて、すぐに眠りに落ちたのでした。

追伸:枕からお父さんみたいな匂いがした。たまには洗ってください(笑)
本日の走行距離 389.2km。
三日目に続く………