RAWイメージング。

実は全部JPEG撮って出し。

PANZER FRONT。


久しぶりに絵を描きました。
そんな気分にさせてくれる、最高のゲームです。
それはPANZER FRONT(パンツァーフロント)。
第二次世界大戦のヨーロッパ戦線の様々なシチュエーションを攻略していくものです。あなたは指定された戦車に乗り込み、操縦手、砲手、戦車長をこなさなければなりません。

大概のゲームって勝ち!やったー!が、多いと思いますが、このゲームの後味の悪いミッションクリアはなんとも言えません。
たとえばドイツ軍ミッションの「ベルリン」。
降伏後の崩壊したベルリンから、僚機(ボルツェン君)を連れて脱出するものです。
指定戦車はキングタイガー2両(これは最後の良心だと思う)。
敵はソ連のJS-2やJSU-152。
数が多すぎて絶望します。その前のミッション「ザクセンドルフ」で、JS-2の硬さ、高火力を刷り込まれているからです。撃てど撃てど、はじかれてしまいます。車長もイライラしてます。
しかし、このゲームには装甲厚の概念があって、ラッキーショットから砲塔の上のほうは88mm砲弾が通ることが分かります。正面だと、あそこを狙えばいいのか。知識を得ます。

今度は敵からの砲弾が命中して照準が定まらない!クソっ!!
でも何発命中してもキングタイガーなら正面装甲は180mmもあるから抜かれることは無い。側面を見せないように配置すれば少しは安心です。装甲厚の概念は、守備でも必要な訳です。

僚機に移動指示を出します。ルートと速度を指定して、側面は見せないように土手に沿って移動させます。
が、向こうから敵が出現してきてボルツェン君はやられてしまいました。
残りは自分一両。隠れて遠距離砲撃で数を減らして、ベルリン市街を抜けます。命かながらT-34から逃げ、橋を越え、脱出点に到着!なんとかクリアか、と思ったら「仲間はどうした、薄情者!」みたいなことを言われて作戦失敗になります(クリア条件に僚機一両以上と脱出と書いてあった)。 むなしい。せっかく逃げてきたのに…
クリアしても「よくやった、任務を解除する」でおわり。

むなしさを増長させるのは「世紀末な色合い」、「BGMは無音」、「常に聞こえる野砲の音」
。戦争の行く末の、救いようのない感じが見事に表現されています。
砲撃を受ければ「ガンッッ」と鈍い金属音が響き、当たりどこが悪ければ平等に撃破される。
何度も撃破されるうちに、それはトラウマになっていきます。弱い戦車なら尚のこと慎重にならざるを得ません。この緊張感がこのゲームの大きな魅力です。

そんな思いを込めて、イラストにしました。
キューポラの傾きがパンフロファンには必要だと思い傾けました。



・・・・余談・・・・
この豪華版のPANZER FRONT bisは中古で5000円もする。それはマップを自分で作れるモードのの追加と、ドイツ車長のインターコムが無茶苦茶かっこいいという付加価値でファンが手放さないため。正直bisが欲しい位です。
この後にプレステ2で続編にあたる「パンフロB型」が出てます。借りてやりましたが面白くない!マップが広がりすぎて戦闘に入るまでの時間が長すぎる。さらにしゃべらない。アフリカ戦線。
いまも熱狂的なファンが「C型」の開発を熱望しているようですが、こないでしょうね。