RAWイメージング。

実は全部JPEG撮って出し。

富士山登頂、ご来光を待つ。


人生で2回ほど富士山に登ったことがあった。
今回で三回目の登頂となる、が、今までとは訳が違う。
夜間登頂である。そう、先輩2人とご来光を拝もうという話。


夜の富士はこんな感じの暗さ。当日は月まで出ていて明るかった。しかも登山客によく出会うので寂しくない。

7合目までは半袖で行けた。登山の発熱でちょうど「涼しい」くらいの外気温だったがそれ以上は「寒い」になる。なお、今後登山に挑む方は、あまり参考にしないでいただきたい。個人差がある。
星がとてもきれいに見え、「夜の富士はいいねぇ」なんてウキウキしながら登って行った。
山頂はとても混むという話を聞いたので9合目くらいでご来光という計画だった。



登りに登って午前5:30ごろ。ご来光の時間。計画どおり9合目の少し上でご来光ポイントを確保。空が明るくなってくる。
このときの外気温はまさに真冬の夜。手袋しようがお構いなしの寒さ。ぶるぶる震えた。手ぶれどころの話ではない。胴体ブレである。
カメラの設定中は大げさに震え暖をとり、撮影時は我慢した。


空が白んでくる。
下界の街灯は雲で隠れていく。
色の移り変わりが早いため、ホワイトバランスは常に変更した。
できるだけ見た目に近づけたつもり。


そしてご来光!は雲で見えず、あたりの人も「どこ?」と困惑していた。太陽が姿を見せたのはかなり後だ。

代わりに雲海が見どころになった(圧縮が惜しい)。逆に良かったかもしれない。こんなに色鮮やかに、立体的に見えるのは雲より高いからだろう。いつまで見ても飽きなかった。証拠にこのあたりの写真が異様に多い。

姿を現した太陽。少し雲をかぶってはいるがしょうがない。
おまけで虹色のリングを付けてくれた。

眼下の登山家。ここまでくると観光客がふさわしい。

先を行く観光客。てっぺんが山頂。やはり長蛇の列。全然進まない。

どうしても載せておきたい写真。列に嫌気がさして山道を外れ登る男性。どうも日本人ではなさそう。この男性が一歩踏むたび岩が転がり皆恐ろしい思いをした。現場の緊張感が忘れられない。
自分も、誰も注意できなかったのが現状である。


ちょっと嫌な思いはしたが、無事山頂に付いた。
やはりひどい混み様。


でも素晴らしい雲海が見れて、撮影できた。空気が澄んでいると写真もきれい。今回の登頂も大成功だ。
K-7もその真価を発揮できた。登山での防塵防滴はありがたい。巻きあがった砂にも、突然の霧にも神経質にならなくて済む。
光量が頻繁に変わるご来光ではハイパープログラムは大変便利だった。
ただ、夜景には弱い。高感度はノイズがひどい。ここは残念だ。


この後、火口を一周する「お鉢めぐり」までして富士登頂は幕を閉じた。



そう、最高につらい下山の幕開けである。