RAWイメージング。

実は全部JPEG撮って出し。

九州ツーリング、2014年。【2日目 4/28】

4:30起床。
パタパタと雨音が聞こえる。昨日の高速が応えたのか良く眠れた。
コーヒーのお湯を沸かしていると4:57に謎のサイレンが聞こえてきた。
「よい一週間になるといいですね」とラジオ深夜便はそう締めくくった。そして湯布院に朝が来た。

予報通りの雨。小雨。桜の木の下にテントを張ったため、落ちたつぼみが雨で張り付く。
撤収にもたもたして出発は6:30。

まだ薄暗い雨の別府を通り抜けて海岸沿いに出る。
別府は傾斜地の印象。温泉街もその中にあって、街の至る所から白い湯気が上がっている。
道路しか走らなかったので風情はあじわえなかった。
地獄めぐりは晴れた別の日にいこう。

別府から離れてちょっとすると、小雨も上がった。相変わらずの曇りだがかなりうれしかった。
22号線大野川の橋を走っていると高い煙突が見えた。よし、行ってみようぜ!

新大分発電所
wikipedia:新大分発電所

埋立地に作った火力発電所で、対岸に新日本石油の蒸留塔が見える。

写真のとおり大野川のど真ん中に鉄塔が立っていて、川をまたいで電力を供給している。
発電所をあとにしてからも鉄塔の並木が進行方向にずっと続いていてた。どこまで行くんかな。

テトラポットがたくさん並んでいた。
ついでに記念撮影。


大分は佐賀関(さがのせき)から南に進路をとる。

関サバの関は佐賀関の関である。
海岸のうねうねを走っていると船の港の向こうにクソでかいドーム(?)が見えてきた。
シドニーのオペラハウスのようである。さらには丘の上に高い紅白煙突もある。
パンパシフィックカッパー佐賀関精錬所。

銅の精錬所。煙突ばかりに気を取られてないで地表も見てみるとパイプラインと丘を埋め尽くす工場も魅力的。
ちょっと人気がなくて怖いけど。
かつては世界一高かった第一大煙突167.6mがあったが、世界記録は塗り替えられたうえ、老朽化により2013年に解体工事が完工した。
あと2年早ければ2本の大煙突が拝めたと思うと少し悔しくもある。
(ちなみに紅白の第二大煙突は200mで、現在世界一高い煙突はカザフスタンのエキバストス第二発電所の煙突419.7m(!)だそうです)
wikipedia:パンパシフィック・カッパー佐賀関製錬所
こういうの後追いでも調べるとおもしろいなぁ。


その後山がちな臼杵津久見を経る。
臼杵はもう記憶に薄いが、津久見石灰岩質の山が多いらしく、切り崩されて真っ白に禿散らかした山がたくさんあった。もちろん近くにセメント工場がある。
後から航空写真を見ていて山の白さに改めて驚いたのと、海の近くにセメント町なんて地名があってびっくり。


Yショップ津久見彦ノ内町の店長が「宮崎は広島なみに長いけん」と言っていたのがわかりやすくて良かった。

津久見と佐伯をつなぐ県道36号線は山を縫って走る道で快走できる。いまも工事中かも。

佐伯町でまよった。許すまじ!!
次は佐伯町と宮崎の延岡をつなぐ国道388号線を走る。この国道「酷道」なんて揶揄されている道みたいで、山の中を一車線、ガードレール無しみたいな道が続く。

良く走った岐阜八百津の抜け道にそっくり。雨と苔と落ち葉でちょっとひやひやした。さらに燃料計が1セグメントになってより冷や汗をかいた。
こんなところで県境、宮崎県に入った!


もうそこからは延岡、日向と走り抜けた。途中、米ノ山展望台に寄ったが真っ白で何も見えなかった。
この時13:30。
そろそろ寝床を探さなければ。
まず行ったのが日向サンパークオートキャンプ場。国道沿いで広くてきれいだったんだけど貧乏症の自分には受け入れられない価格設定だった。ほえ〜。
次に行ったのが石並川キャンプ場。乗り入れ不可だが次に近いのがここだった。が、なんとGW中はお休み!偶然にも市のパトロールの人がいたので聞いてみたら、使っていいか役所に連絡してくれたのだが、だめだった(本当にありがとうございました)。
しかたなく次に近い河原自然公園に電話を入れる。やっていたが、「すごい雨で、誰もいないんですが本当にきますか?」といわれた。
いくしかないのだ。たぶん5時までには着きます、といってまた移動。ここから雨がどんどん強くなってビシャビシャになった。
一時間くらいかけて到着、16時くらいか。
受付で電話した者ですというと、意外とはやかったね、よく来たね、と迎えてくれて、なんと炊事場の軒下にテント貼っていいですよと特別にご配慮いただいた。
古新聞を分けていただいたら、これも使ってとタオルをくれた。
いい人で良かった。
河原自然公園は走りたい国道10号線からは遠い。やや山の中のキャンプ場で、傾斜なし。キャンプサイトは芝と土。乗り入れは不可。
野営料は、近くの「湯らら」という温泉施設の入浴料チケットも合わせて買うと100円引きの1500円(入園100円、テント1000円、入浴500円)。

炊事場にテントを張ると風呂と食材を探しに来た道を戻る。4kmくらい。
湯ららはこれまた地元民用の温泉施設といった感じで、浴室に洗剤あり。ふやけた体に温泉はとても気持ちいい。

食材は湯ららのすぐ近くの「スーパーやまだ」。
ヒラメの刺身、宮崎産豚ロース、なますなど買う。ヒラメは歯ごたえがあって良し、豚は醤油で焼いて食ったが臭くなくて美味しかった。
米は相変わらず芯飯だった。


では腹もいっぱいになったので寝ます。
その晩は風雨だった。

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【3日目に続く】