RAWイメージング。

実は全部JPEG撮って出し。

九州ツーリング、2014年。【3日目 4/29】

昨晩は雨と風がすごかった。その証拠に屋根つきの炊事場のすべての床がぬれていた。
起床は3:00。外はまだ真っ暗。でも雨は降ってない!
撤収準備はよりもたもたして、出発は5:02。ごみを捨てにいったらファミマでじじいに「寒いだろぉ?」といわれる。

今日は晴れる。

10号線にもどって日向から日南に向かって走ってゆこう。

宮崎の日南は南国テイストが売り。鬼の洗濯岩で知られる「青島」が有名。
その青島に行きます。海沿いのスポットなら大歓迎。

青島の周りに広がるギザギザ模様と青い空と、海が迎えてくれる。
ハズだったのだが、空は曇り、挙句の果てには満ち潮でギザギザすらまばらに見えるくらいだった。

痛恨の計算ミスである。
洗濯岩と呼ばれる浸食がなんでそうなったのかは全然理解できなかったが
近づいてみるととっても気持ち悪い模様だということくらいはわかった。

四国の気持ち悪い夫婦岩ゲームボーイグラディウスIIの「ネメシスII」を思い出した。

青島の中には「青島神社」がある。ビロー樹という南国特有のうっそうとした樹林の中に祠もあって独特の雰囲気。
ちなみになにもお願いしてこなかった。

220号線で日南から串間(メモ帳には「青森の西海岸のよう」と記録している)へ抜け、志布志、鹿屋と街を走った。
鹿屋航空基地資料館という看板があったので行ってみることにした。
鹿屋基地は海上自衛隊P-3C哨戒機の主要基地。
かなり旧海軍ゆかりの品が眠っており、零戦の復元機(機体の70%は新造ではないかと思った)、二式大艇、機関砲もあって
無料の割にはかなり楽しめる。ただし、撮影可能範囲は限られているので気を付けよう。


P-3Cのソノブイ。

↓P-2Jの「特等席」または「懲罰席」。

中学校で日露戦争バルチック艦隊がどうのと習ったでしょ?それについて事細かに資料がある。
東郷ターンという戦法で敵の無敵艦隊を完封したんだそうだ。パネルに書かれた沈没船名がほぼすべてロシアのものだった。まじすごい。
ここで一日つぶすのも悪くはないと思いました。
12:30に資料館を後にする。
ここからは九州島最南端の佐多岬を目指すのみ。
同じZRXで二人乗りの夫婦もハーレーの集団も皆、南を目指す。ライダーは岬を目指すものだ。
ガソリンを入れて最南端に向けて準備万端。
岬方面は地図を見る限り何にもない。佐多岬だって土産物がある訳でもなく、ただの灯台の見える岬だ。
しかし「最南端」はやっぱり押さえておきたい。
海岸の信号のない快走路をぶっ飛んでいく。
とはいえ鹿屋から30kmはあるのでそれなりに時間はかかるよ。


海岸から一度山のくねくね道を走って佐多岬についた。駐車場からトンネルを歩いて渡り山道を歩くと展望台みたいなところにでる。

ふとおもった。
「全然面白くない」
最南端というだけで、見慣れたただの岬だった。ほんとにつまらなかった。地域振興の大切さを知った。

この近所に大迫野営場というキャンプ場がある。ここが無料で景色も良い。
管理人もいないので、変に気を張ることもなく、旅人気分を味わえた。

水は出るしトイレもあり。学校みたいなシャワーもあり。テントサイトは芝で収容数はそんなに多くない。
駐車場は別にあるが、写真のようにみんなバイクをテントのわきまで持ってきている。心配だもんね。
実にいい。マナーの良いライダーが多くて(ただ静かなだけか)、さざ波の音が旅人気分にさせてくれる。
さて、風呂の話。実は歩いてい行けるところにふれあいセンターとかいうのがあったらしく、そこで300円で風呂にはいれたらしいのだ。
そうとは知らず、片道25km近くある「ねじめ温泉・ネッピー館」までバイクでいっていた。
この温泉は鉄分が多く赤い。すくってみると赤い鉄粉みたいなのがたくさん浮いていた。しかもしょっぱくてしみる。
あと、洗剤はなし。330円。

帰りに本土最南端のAコープで食材を買って帰りました。
カンパチ刺身と茶美豚、佐多のさつま揚げ。このやる気のない写真!

特記事項、鹿児島のプチトマトは甘くてとてもおいしい。ぜひ買ってみよう。
この日はようやく米を水につけておくことを思い出して芯飯から脱出。豚丼にしてたべました。ウマー。

さつま揚げは美味しかったですが、大きすぎて食べれなかったので隣のテントのお兄さんにおすそ分けしました。

静かに日が暮れて、周りには他人がいる安心感と、さざ波の音とで実に安らかな睡眠ができました。
また行きたいキャンプ場です。


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