RAWイメージング。

実は全部JPEG撮って出し。

冬の山行き覚書。

1/10、11日を使って西丹沢にいってきた。初めての西丹沢。
西丹沢自然教室から、ツツジ新道、中ノ沢乗越、同角ノ頭、大石山、ユーシンロッジでビバークさせてもらう。

冬の山は初めてでいろいろ対策を練らねばならぬことが見えてきたので書いておこうと思う。
この少しずつステップアップ方式は「なぜそうしなければいけないか」が分かるので好き。
素人がネットの知識だけ実践していても大して役に立たないもんね。

1.1300mくらいから登山道が凍結していた。
まだ全面ではなかったからよかった。とくに陽の当らない西稜が怖い。アイゼン買おう。
凍結路の恐ろしさは下山なんだろうなぁと思った。今回は怖くなって東稜から降りちゃいました。

2.シャリバテ(ハンガーノック
最近の一番の問題。
スタイルとなりつつある昼飯を食わない方式。このためにはこまめに補給することが不可欠。
じゃあそうすればいいじゃんといわれるかもしれないが、問題は「ザックを下ろしたくない」というわがままにある。
だって、めんどくさいうえ時間がもったいないもん。
というわけで、行動食はザックを下ろさないで済む、ある程度容量のある「なにか」に入れて携行する、というのが
理想なんだが、この「なにか」にぴったり当てはまるものが見つからない。今の候補は「給食袋式」。じゃまかなぁ?

そう書いておいて思い出した。ペットボトルにナッツを詰め込む人もいるらしい。これならいけそう。
尚、個人的な見解としてはナッツに小魚を混ぜるのはNG。歯茎に刺さって歩きに集中できなかった。。。

3.冬に歩いた感想。
寒い、と思って歩くとすぐに暑くなる。ジャケットはレイヤリングがとても大切だと思った。
あと、枯れ葉の下に氷が張っててすっ転んだ。はじめての経験。

4.乾燥
山に登ると夏でも指が割れる。今回ユースキンクリームをもってたんだけど、これは正解。
さらに暑くても手袋してたほうが守られてよい。

5.問題のテント泊。
一言、寒い。何の予備知識も無しに行ったもんだから、たいそう寒い思いをした。
他にも人がいるかと思ったら、避難小屋使用の人2人だけで広場は自分だけだった。
装備
モンベルステラリッジ1型。
シュラフアルパインダウンハガー#800 + モンベルウルトラライトシュラフ
・銀マット(ホームセンターの)
・(上外)マムートマランガンジャケット
・(上内)モンベルライトシェルジャケット(たぶん)
・(下外)夏用のノースフェイスパンツ(とても薄い)
・(下内)ユニクロのモモヒキ
いつもの銀マットは冬役に立たないということが分かった。地面からの冷気がシュラフを越えて伝わってきて冷たいのなんの。
仕方ないから着替え袋を下に敷いて形だけ寝た。ここだけは重要改善個所である。
シュラフモンベルアルパインダウンハガー#800とくたびれたウルトラライトシュラフの二重とした。ウルトラライトのほうは正直シュラフカバー代わりであり、その役割は果たした。ただしぜんぜんあたたかくなかった。もうシュラフは買いたくないなぁ。

ズボンが夏用のものにモモヒキ、という軽装も悲しい夜に拍車をかけた。歩いているときは問題ないんだけどね。
インナーダウンパンツでも買うようか。

寝るに寝れず、レインウェアまで着て抵抗するも夏装備の腰下はどうしようもなかった。早く陽が昇ることを望んだが、その日の日の入りは6:40である。チキショー!!

ストーブで湯を沸かすと湯気でテント内が暖かくなる。2度はお世話になった。それでも眠れないので本を読むことにした。新田次郎の「孤高の人(下)」。物語は華僑の入っていて、加藤と宮村が北鎌尾根にかかるところだ。
またその描写が寒々しくてちょっと勇気が出た。

眠気が来たので、4時から少し寝れた。
そして薄い眠りから覚めると、テント内の水バックにうっすら氷が張っていた。
※余談 ユーシンロッジは幽霊が出るとのうわさを耳にしたので、よけい神経が立っていかんかったのだ。

・飯の話
山ではチキンラメーンがうまい。ただし、ラーメン頼みにしていると水がないときどうするの。
山崎パンのちっちゃいのが5個くらい入ってるシリーズは有能。かさばるならペタンコにすればいい。
柿の種はしょっぱさがちょうどいい。
羊羹は言わずもがな。
フリーズドライの卵スープはベリーグッド。器も汚れない。
「山メシ」って最近やたらおしゃれに凝ってるけど、ベテランがたどり着く先はパンかカロリーメイトなんだって。
自分もいずれ、その道にたどりつくのだろうか…