RAWイメージング。

実は全部JPEG撮って出し。

トイレの水漏れの話。

部屋のトイレが水漏れらしい。
水道局のおばちゃんが検針のとき置手紙をしていってくれて発覚した。

便座の水面が揺れてるとき、
またタンクから絶えず水の音が聞こえるときはご用心。

水漏れとは、CMのように水がびゃーってなったり、床がびしょびしょになるだけではない。
静かに漏れ続け、ひっそりメーターを回し続けるものもある。こいつはタチが悪い。
そういえばトイレのタンクからずーっと「しーーーー」という音が聞こえるし、便座の水面は絶えず揺れている。

トイレタンクを観察するうちにいろいろ学んだので、書き留めておこうと思う。
図解!ウチのトイレの構造!いろいろ省略してあるぞ!

黄色のフロートバルブ系統と、
黒色のフロートゴム玉系統がある。

黄色のフロートバルブ系統はトイレを使った後の給水をコントロールする系統。
タンク内に良い具合に水がたまるとフロート(浮き)が浮かんで、それに繋がれたバルブが閉じて給水が止まる仕組み。

黒色のフロートゴム玉系統は水洗レバーと繋がっており、フロートゴム玉を鎖で引き上げることで便座への水を開放する。レバー「小」と「大」でゴム玉の動かし方が異なる。「大」でゴム玉が開きっぱなしなる構造は観察ではわからなかった。
構造はこんなもののようだ。

便座の水面が揺らいでいるのを見る限り、タンク内にせっかくためた水がちょっとづつ流れてしまっているようである。

漏れるとどんなことがおきるか。
漏れるとタンク内の水位が下がって、フロートが下がる。するとバルブが開いて水位を回復しようとする。また下がる。水位の回復。。。この無限ループで水道代がかかってしまう。

だいたい悪いのはゴム玉の劣化と相場が決まっている。
触ると手が真っ黒になるくらい「溶けてる」状態。

いきなりゴム玉交換して、原因がそこじゃなかったら悔しいので、以下をお勧めする。
まずはトイレの蛇口を閉めてみよう。
タンクとなりの配管のマイナスドライバーで回せるところがあるはず。だいたいイラストの「×」のあたり。
これを締めると完全に給水が止められる。この状態で放置して、水位が下がっていれば、だいたい(!)ゴム玉が原因だろう。
だいたいというのは、ほかの継ぎ目、例えばオバーフロードレンとか、ゴム玉座面のプラスチックリングとかのパッキンの劣化でそこから漏れる可能性もあると考えるからである。

ここまでなら誰でも思いつく内容。だがRAWイメージング。は一味違うのである。
じゃあどんだけ無駄な水道代がかかるのか!!?

以下内容で計測した。
トイレの蛇口を閉める。
タンク内の水を排水する。排水しきれない分は残っていて良い。
1リットルをメスシリンダーで給水する。
補給した1リットルが漏れ切るまでの時間を計測する。漏れ切ったかは便座の水面が落ち付きで判断する。

驚くべき結果が得られた。1リットルの水が8分ちょうどでなくなった。計算すると
1時間で7.5リットル。
24時間で180リットル。
30日間で5400リットル!!!

横浜市上水道料金は使用量で変動してめんどくさいので、17〜22㎥使用時の料金で計算する。
1㎥(=1000リットル) = 158円
30日の5400リットル = 853.2円

単純計算ではこのようになります。

便座の水面の揺れは大したことなかったにも関わらず、計算上は大損害。

うーんおそるべし。

ちなみに交換部品のゴム玉は900円くらい。変えたほうが経済的ですね。