佐渡島ツーリング、2016年。【2日目 7/21】
なんだか暗い。
起きた第一印象がそれだった。2日目の始まりである。
起きたのは4:30。テントの中にあっても曇っているのは何となくわかった。そんな感じの朝が来た。
テント畳むのも面倒なので、張りっぱなしのベースキャンプ方式で行く。
今、「S」の字の形をした佐渡島の膝の部分、「赤崎・風島なぎさ公園」にいる。そこから時計回りに目的地を回ることにした。
まずは岩首昇竜棚田。港のポツンとした住宅の間を抜け、農道のような坂を登り(がんばれメイト!)30分ほどで到着。
5:41着。きれいだ。稲の芽生える力が色になってあふれている。いい時期に来たと思う。ここは景観のために整備されているようだ。
天気だけが名残惜しい。
県道181号線で北上。小倉千枚田を目指す。途中、長谷寺(ちょうこくじ)というお寺があって緑がきれいなのでお邪魔した。
わずかにうねる石積みの階段が、時代を見せてくれる。石段と木造の御堂が山に溶け込んだような一体感。
見守る杉の木も大変立派だ。
次の目的地の小倉千枚田は、道が工事中でかなわなかった。仕方ないね。
65号、佐渡島の静脈だ。市街地はこんな様子。
350号、45号線で佐渡金山へ向かう。
S字の形の佐渡島の腰の部分にある。今回のメインディッシュ。
まず選鉱所跡。昔は巨大バラック小屋が合った模様。ここで鉱山から掘り起こした鉱石から金を選別する。
これはシックナー。鉱物を含む泥水から水を分離する装置。
佐渡金山は入れる坑口が2本ある。江戸の坑口(宗田夫坑:そうだゆうこう)と明治以降の坑口(道遊坑:どうゆうこう)である。
両方いけるチケットは1400円。行くっきゃないでしょ!
料金表 | 史跡 佐渡金山
まずは道遊坑。近代坑道を行き、佐渡金山のシンボルである「道遊の割戸(掘りすぎて山が真っ二つになった)」、採掘に必要な工作室
の順で見学できる。
坑道はひんやりして気持ちいい。ハイシーズンでないので、客もそんなにいなくて快適。自分の足音だけが響いている。
坑道
工作室
次は宗田夫坑。なにやら雰囲気がおかしい。なにか聞こえる。。。
「はやく外に出て、酒ものみたいし、女も抱きてぇ」スーパーモーターで駆動されたリアル江戸人形がそういったのである。
明治以降コースは非常にまじめに社会勉強させてくれたのに、江戸コースはこれである。
その後も劣悪な労働環境を表現するリアル江戸人形が突然現れては不満な顔で動くのだ。小学校の修学旅行にはいいかもしれない。。。
しかし、「螺旋階段桶」みたいな排水装置には、江戸人やるな、と思わされた。
金のつかみどりもあるよ。重すぎ!!
佐渡金山からさらに山に向かう465号線で大佐渡スカイラインへ。
90ccのメイトには辛すぎる登り。900m超まで登る。
佐渡島は西側に島が無い。海でよく湿った空気が一番にぶつかるのがここ大佐渡山地で、雲が生まれる。
いつも曇っている、と先輩が言っていたなぁ。
余談だが、この登りで燃費29km/lを記録、いつもの半分である。
大佐渡スカイラインを走り抜け、両津港に戻る。いさりびというお店で刺身定食を頂いた。
新鮮な、いか、エビ、ぶりの刺身!自分はどれも得意でないのである(もう今後刺身定食は頼まないことにした)。ほんと頼んですいません。
佐渡乳業。薄味だった気がする。ただしパッケージはかわいさ抜群。開いた飲み口が黒いくちばしになる。
相川温泉にはいり、汗を流し、
宿根木へ向かった。
宿根木は船大工が建てた家が密集している地域。板張りの壁、板張り石置きの屋根が特徴。
江戸から明治にかけて栄えた港町で、入り江の狭い空間に宅地がぎっしり詰まっている。面白いのは区画が自由で、通路が迷路のようになっていること、また狭い空間を広く使うため2階建が多く見通しが効かないため、これもまた迷路のように思わせる要因になっっている。
独特のニス?で色が統一されているのも良い雰囲気だ。
その後、となりの小木港で、あさって発予定のフェリーを明日の16:30にフェリーを早めた。
佐渡島は思ったより小さい。あっと言う間に回れるという判断。
その後、テントを張りっぱなしの「赤崎・風島なぎさ公園」まで戻った。晩ごはんはどうしたか記憶にない。
明日が最終日。はやいなぁ。