三戸市貝守の稲荷神社。
十和田湖に向かう国道454号線を山の途中で左に曲がり、県道216号線を行った先で見かけた稲荷神社。
お祭り以外はひっそりとしているタイプに神社に違ない。
ひっそりしているわりに、雑草が伸びていない。どなたか保守しているのか。
随所に「紅」を塗られたところが興味を引く。
意外と最近屋根を替えたのではないかと推測する。ボルトが新しい。
この感じがFA31らしいと思う。
板張りの屋根が床下に残されている。捨てないで、なにかのためにとって置くんだよね。
【貝守集落の感想】
本日6/27、八戸市は海側から霧が上陸してきて、突然気温が下がる現象に見舞われた。
「ヤマセ」と呼ばれる現象らしい。これは6月から8月にみられる。
東北の太平洋側の地域は、古くからこの「ヤマセ」と呼ばれる冷たい東風で農作物を育てるのにはやや不利らしい。三戸もそこに該当する。たしかに牧畜、畑の割合が多く感じ、ニンニク、葉タバコ農家をよく目にした(水田もないわけではない)。先人の知恵か、比較的冷害に強い農作物の生産にずっと前からシフトしているようである。
貝守集落は山がちだが、クソでかい武家屋敷のような民家が多数残されている(残されているというよりいまだに生活が続いている)。その多くは農家だ。これまたクソでかい納屋があるので間違いない。
このようなくそでか武家屋敷的建物は、三戸がダントツで多い。南部藩の名残なのか、少し興味のあるところだ。
ただし、よそ者討つべし的な閉塞的社会構造の香りがプンプン漂ってくる。有利な土地はすべて有力者(先住民)の所有物であろうし、新参者が付け入る余地などないのである。そもそも、ここに新たに入ってこようとする人はいないだろう。
よって、脈々と受け継がれてきた地域の構造は、今後も変わることなく、後継者のいるうちは続くのだろうと考える。過疎集落の行く末は、どこも同じか。