RAWイメージング。

実は全部JPEG撮って出し。

本州北上ツーリング。〜群馬・新潟編〜

初日、午後3時くらい。群馬県に入る。

  • 「お前は完全に包囲されている!」群馬県

山に囲まれた群馬県。視界は広いがその先には奇妙な形の山が必ずある。

飛騨・高山の道にそっくり。川沿いには角ばった大きな岩が転がっている。
空気が旨くなってきた!
しばらく山を走っていると標高が上がってきたのだろう、寒くなる。
日も沈みかけたころ、気温15℃。
超絶に寒い。耐えかねて猿ヶ京にて温泉に入った。
http://homepage2.nifty.com/yuuji_mizo/sarugakyou2.htm
勝手にリンク貼っちゃお。そうそうこんな感じのとこだ。
猿ヶ京温泉センター。入るのにちゅうちょしてしまうあやしげな看板だったが、寒いのは嫌なので意を決して入った。リンク先の人が言っているように第一印象は「しまった」がとても合う。
その裏付けに誰もいなかった。
古い民家を激安リフォームした感丸出しの施設。
壁とかいろいろはがれてる(笑)
入浴場は床が畳みで、お湯をかけるのには大変抵抗感がある。ひとりで旅の疲れを癒す。
結構回復したんだなこれが。
最後にところてんをいただいて、酢醤油にむせて、出発となった。
気付けば雲が晴れて夕雲が。

湯ざめの恐怖を隠しつつ、新潟を目指し三国峠を攻める!

三国峠にて日没。とても寒い。道端に赤い点滅が。ロードバイクだ。ご苦労様です。
新潟特有のハイスピード走行(平均80)に運ばれ、17号線を北上する。
峠の残り香か、あたりは人気がなく、さみしい。
南魚沼につくころ、ガソリンが尽きかかっていた。ガス欠だけは勘弁!
恐る恐る走っていると、スーパーベイシアの脇に小さなセルフスタンドを発見。助かった。
ベイシアは神スタンド第一号に認定された。
ガソリンを得て精神的に楽に走っていると、前の前のバスがマフラーから火の粉を吹き始めた。前の車がパッシングして知らせるも気づかない。おれにまかせろ!加速してバスの前に飛び出し止めさせた。
いきなりバイクに止められてびっくりしたのだろう。バスの運転手が恐る恐るドアを開けた。
事情を説明すると困った顔をしていた。整備が終わりこれから納車なのだという。納車はあきらめなさい。

長い道のりを経て長岡についた。ちょっと活気がでてきてとても安心した。
海沿いで寝ようと決めていたので、海に出なければならない。でも細い道は走りたくない。結論は8号線、7号線を乗り継いで海に近づくことに。この7号線が広くハイスピードできつかった。もうそろそろ走りたくない。海に近づく村上市まで80km近くあるらしい。
「むらかみ〜」しずるのコントを脳内再生してがんばって走り抜けた(実話)。
7号線上で一度もう無理!と思って適当に海に近づいてみたことがあった。海沿いにあったのは石油備蓄施設。
でかいタンクやパイプラインがあった。自分は工場好きな人間だと思っていたのに、夜に訪れたその施設は非常に怖かった。
大きな施設なのに人が一人もいない!空に向いたパイプには全長10mはあろう赤紫の火柱がゆらゆらしている。
なのに音がしない!怖い!
ちびまるこちゃんがお菓子工場で迷子になって工場施設が怖くなってしまうシーンがあったと思う。
それとまったく同じ心境だ。いち早くこの場から逃げようと思った。もう工場はいい!

そんなこんなで人気のありそうな村上市を目指したわけである。
必死の逃避行の末辿りついた村上市はさらに人気のない海岸の町だった。
もう走れない。なぎさの小道という静かな海岸のバス停で寝ることにした。
前に進むも、引き返すも今のうち。前回学生の時来たときは小雨で帰宅となった。
今回もうっかり帰りたくなったが、ぐっとこらえることにした。

バス停には雪国らしく扉が付いていたがとても寒く、カッパまで着こんで、K-7を抱いて寝た。
午前0:30のことである。
一日目はここでおしまい。
総走行距離540km。

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