PENTAX K2の使い方(加筆・修正版)
PENTAX K2の使い方で訪れる方が多いようなので写真を撮り直して再編することにしました。
初期のIXYの頃よりは見れる写真だと思います。
チョっとごちゃごちゃしてしまいましたが…
相変わらずスペックはほかのサイトにお任せします。
- 軍艦部
シャッター・スピード・ダイヤルが一つあります。
目に付く「AUTOMATIC」は絞り優先モードです。
絞りリングを動かすと、適正露出になるようシャッタースピードが設定されます。
「AUTOMATIC」からダイヤルを回すには、「B」の右下のボタンを押しながら回す必要があります。
オレンジ「125」はストロボシンクロ速度です。
シャッターボタンにはロック機構があり、「L」の字が見えている時シャッターが切れません。
バルブ撮影用のレリーズの装着も可能です。
- 巻き上げレバー。
フィルムを巻き上げます。露出計の作動スイッチにもなっていて、巻き上げレバー半開きの状態でシャッターボタン半押しするとファインダー内の露出計が作動します。露出計を切るには巻き上げレバーを完全にたたみます。
半開きで「かちっ」という感覚がなくぷらぷらしている時はフィルムカウンター機構の板バネが折れているかも知れません。
- マウント左側面
ISO感度設定リング
ASAは昔のISOの呼び方です。
ISO感度を設定するリングです。設定の手順があるので、それはのちほど書きます。
グリスが固まると動きが渋くなるところです。
・ISO感度リング・レバー
レバーというよりボタンです。感度設定時にマウント中心に向かって押しこみます。
・露出補正ダイヤル
こちら側ではわかりづらいですが、マウント右に露出補正目盛があります。マウント右側面項をご覧ください。
・ミラー・アップ・ロック・レバー
上に押し上げることでミラーをあげっぱなしにします。ミラーショックすら避けたいとき(天体写真など)使います。
注!AUTOMATIC時にミラーアップすると、バルブになってしまいます。
露出計のセンサー(フォトダイオード)がプリズムより先にあるからです。
もしバルブになってしまいシャッター幕が戻らない時は、ダイヤルをAUTMATICから解除すれば戻るはずです。
- マウント右側面
・露出補正ダイヤル
こちら側に目盛があります。「1x」は露出補正なし、「1/2」ではシャッタースピード一段分、「1/4」では二段分速くなるため、暗く写ります。「2」「4」はその反対です。
・レンズ・リリース・ボタン
押しこんでレンズを外します。
・セルフタイマー・レバー
レバーを反時計方向に回してチャージ、シャッターボタンで始動します。
作動時間は計測してみるのが一番いいでしょう。
なお。このカニ目ねじは正ねじです。
・絞りプレビュー・ボタン
シャッターを切るときの絞り値までしぼり、被写界深度の確認ができます。
・巻き戻しノブ
フィルムを巻き戻します。巻く前に底蓋の巻き戻しボタンを押しましょう。
これを引っ張り上げることでフィルム室裏蓋が開きます。
・ストロボ接点
X=シンクロ接点です。
FP=「フォーカル・プレーン用ストロボ」のシンクロ接点です。
・バッテリー・チェッカー
左のボタンを押すと右のランプが赤く光り、バッテリー残量の確認が出来ます。
ランプがつかなくなっても、ある程度は作動を続けます。
オートバイのリザーブ燃料のようなものです。
※初代K2のランプの調子が悪いのでDMDのものを撮影しました。
- 感度設定の手順
K2持ちなら覚えておくべきでしょう。
1.露出補正値「1x」に設定する。これが大事です。
2.感度設定レバーを押しこむ。
3.2のレバーを押しこんだまま、銀色の感度設定リングのみ回す。
このマウント辺りは感度リング、露出補正ダイヤルが固まりやすいです。
マウント前部から分解するとアクセスできます。
このやじろべいのようなバネは露出補正リングのクリック感を出すためのものです。
自分は小細工してリングをちょっと軽くしています。
- ファインダー内
黒い針が露出計指針、水色のバーがシャッタースピードダイヤル位置を示します。
電池があれば、水色バーの値でシャッターが切られます。
AUTOモードでは、露出計指針が指したスピードで切られます。
これくらいの機能があれば私は文句を言いません。
- 電池がないときはどうなる?
通常は電池の力でシャッタースピードをコントロールします。
電池がないときは機械式1/125で切られるようになっています。
バルブも使用可能です。
※以前1/1000Secでも切られると書いていましたが、のちにマニュアル(英語版)で確認したら、1/125しか書いてありませんでした。機械式1/1000の明記を控えさせていただきます。
シンプルで、クラシカルで、堅牢で、実にバランスの良いカメラだと思います。
K2DMDも最近手に入れ、使い方記事も別に作りましたのでよかったらのぞいてみてください。