RAWイメージング。

実は全部JPEG撮って出し。

家宝のSPF。


夏休みの帰省の際、久々にSPFに再会した。
姉の愛用カメラであり、姉と私にとってのみ特別なカメラ(カメラ好きは姉と私)。
父のお下がりである。

当の本人、父にとってはどうでもいいカメラのようで、あまり関心がないようだ。
写真部だったらしいが何を聞いてもよく覚えてない、と返ってくる。ミーハーっぽい。


このSPFは露出計が動かないのは知っていたので、興味本位で分解させてもらった。

プリズムを外せば露出計が見える。プリズムがとてもきれい。腐食ひとつなかった。

レンズ、ミラーを通してフォーカシングスクリーンに映った映像。リアルライブビュー。すごく不思議で綺麗。
いよいよ露出計に魔の手が入る。基盤本体と半田を数か所はずして取ることができます。
露出計ユニットは封印のプラスチックカバーに包まれてるが、こじ開けた。←表紙のSPF、左肩上の黒い筒がユニットです。
中には永久磁石のジンバルと可動コイルが。コイルに流れる電流に応じて針が動く仕組み。針が戻るようにゼンマイからテンションを得ているが、このゼンマイ自体が電気配線になってジンバルとコイル間に電流を流す。1㎤の部品内に3つのゼンマイがあったが、うち一本がぐずついていた。
ピンセットでちょっと整えると針が振れるようになった。が、+側から中立まで行くが、−に振れない。
例のゼンマイがやっぱりほつれ、ゼンマイ端子が外れてるっぽいので、いっそジンバルからコイルをはずして、ゼンマイの整形、半田をすることに。

なんとか外して、整形に入る。まず自分がやったが、だめだった。巻けない。母、姉に委託するといい形になって返ってきた。
細かい仕事は女性向なんだな。
ゼンマイの両端は何と電気端子に半田で付いている。こんな細いゼンマイ、どうやって、誰がつけたのか?
全く謎の技術だ。でもやってみたらとりあえずつなぐことはできた。
が、露出計は二度と動くことはなかった。
ええ、私が殺しましたよ。
やっぱゼンマイは素人が手を出しちゃいかんなぁ。

罪滅ぼしにとプリズムだけは気合いを入れて清掃。これだけでもかなり満足していただけた。お土産の1500円のカビなしタクマーをつけると見違えるほどクリアーなファインダーに!姉との間に気持ち悪い笑いが巻き起こった。
カメラへの愛着に特に大きく影響するのはファインダーのきれいさだと実感。

組みあがったSPFがやたらかっこいい。お店のどんなSPFより風格があって雰囲気を帯びている。
いいなぁ。



関係ないけどお気に入りの写真でお別れです。